カテゴリー「デジタルと本」の19件の記事

2009.08.17

まぼろしの有料配信

 「国会図書館による有料配信決定の記事は誤報のよう」と書きましたが、国会図書館に続いて、日本書籍出版協会(書協)(リンク先PDF)も否定しました。

 なぜこういう記事が出たのか不思議ですね。
 この「誤報」によって、はたして、有料配信が前進するのか、それともまったく逆に後退するのか、どちらでしょうね。
 足を引っ張るつもりでこうした情報を流した人がいるのだとしたら、許し難いですが。

 とはいえ、ふたつの組織が否定してもそれを知る人は限られているでしょうから、もはや世間的には、2011年春に有料配信開始ということになってしまいましたね。

| | トラックバック (0)
|

2009.08.07

国会図書館による有料配信決定の記事は誤報のよう

 昨日の日経のスクープ「国会図書館の本、有料ネット配信 400万冊対象、11年にも」は誤報のようだ。
 関係者が否定しており、ほかの新聞も(この記事にあるほど確定しているのであれば容易に確認できることなのに)まったく追随して報じていない。
 個人的にも、これがほんとうなら、つい最近聞いたいろいろな話が、知っていて知らないそぶりで話されていたことになり、人間不信になりそう。(冗談ですが)

 ただ、権利者側を代表して著作物の利用にブレーキをかけてきた文芸家協会の三田誠広氏が、日本版の版権レジストリ(著作権者が出版物をどうあつかうかを登録し管理する組織)の設立には積極的になり、日本での本のデジタルデータの利用の問題に進展する兆しが出てきたことはたしかだ。

 版権レジストリについて動きがあることと、国会図書館の配信プラン(長尾館長の私案)の話がごっちゃになって、この記事ができたのではないかというのが現在の推測。

|
|

2009.03.16

グーグルの黒船がやってきて、日本語の壁が壊れ始めた

日本語の本が言葉の壁に守られ、グローバリズムの嵐とは無縁だった時代は過ぎ去ろうとしている。
グーグルという黒船がやってきて大砲をぶっ放した‥‥

●突然出されたグーグルの「公告」

  

続きを読む "グーグルの黒船がやってきて、日本語の壁が壊れ始めた"

| | トラックバック (1)
|

2009.02.02

グーグルの新たなビジネス――グーグルは「広告会社」を脱皮する?

グーグルは、本の電子データ閲覧ビジネスに乗り出そうとしている。
こうした分野は、現在は注目度が低いが、
いずれかなりの規模の市場になるかもしれない。

●グーグルによって生まれる新たな電子データ市場
 

続きを読む "グーグルの新たなビジネス――グーグルは「広告会社」を脱皮する?"

| | トラックバック (0)
|

2009.01.26

グーグルと米出版社協会、結局勝ったのはどちら?

ブック検索をめぐるグーグルと米出版社協会などとの裁判の和解案がまとまった。
裁判所に認められれば、アメリカで膨大な絶版本の電子データ市場が立ち上がる。

●今年のグーグルは何をやる?

 

続きを読む "グーグルと米出版社協会、結局勝ったのはどちら?"

| | トラックバック (1)
|

2005.05.08

日本でも図書館の全蔵書のデジタル化は始まるか?

 グーグルの新しいプロジェクトについて友人の編集者と議論した。以前書いたように、グーグルは、英米の大きな大学の図書館の蔵書延べ1500万冊以上をスキャンして電子化する。利用者はネットで検索して著作権の切れたものは全文を、著作権のあるものは出版社が認めた本は該当個所の前後2ページ、そうでないものは数行を1冊につき3個所まで表示する。課金して全文アクセスすることもできるようになるだろうから、これで本のデジタル時代が一挙に幕を開けるのではないかと、先月、私はいささか興奮気味で原稿を書いた。しかし、議論をした友人は、本のデジタル化について詳しくまた理解もあるのだが、「これまで何度も失敗してきた電子書籍のプロジェクトと変わらない。少なくとも日本でうまく行かない理由を10や20は上げられる」と言う。そう感じる人も多いと思うので、今回ももう少しこの事業について書いてみたい。

続きを読む "日本でも図書館の全蔵書のデジタル化は始まるか?"

| | コメント (0) | トラックバック (1)
|

2005.03.20

ついに電子書籍の時代が始まる

 12月半ばに明らかにされたグーグルのプロジェクトの持つ意味はきわめて大きい。グーグルに協力するオックスフォード大学やニューヨーク市立図書館のスタッフは、グーテンベルクの印刷術の発明にも比べられる事件だとまで言ったそうだが、たしかに本の世界が大きく変わる可能性を秘めている。
 

続きを読む "ついに電子書籍の時代が始まる"

| | コメント (0) | トラックバック (1)
|

2005.01.20

巨人の肩──グーグルの文献検索

 先月号で、グーグルの米国版サイトが本の全文横断検索を始めたと紹介したが、グーグルはまた新しい検索をスタートさせている。
 査読論文、学位論文、本、プレプリント、アブストラクト、技術報告といった学術文献の検索で、「グーグル・スカラー」と名づけられ、ベータ版のサイトができている。

続きを読む "巨人の肩──グーグルの文献検索"

| | コメント (1) | トラックバック (1)
|

2005.01.14

「死んだ広告」が蘇る

技術の発達はじつに不思議なことを可能にするものだ。
過去の印刷物の奇抜な復活計画が、
グーグルの特許申請などから見えてくる

●広告のゾンビ化計画

 ひとつひとつ話を聞くと「まあ、そうかな」と思うことも、結論だけ聞くと「え、そんなバカな」とびっくりするようなことがある。グーグルの創立者ラリー・ペイジの特許申請に書かれている内容はまさにそうしたものだ。どんなことか一言で言えば「死んだ広告が蘇る」。ミイラが蘇るような不思議な話なのだ。

続きを読む "「死んだ広告」が蘇る"

| | コメント (3) | トラックバック (3)
|

2004.12.30

グーグルの本の全文検索

 10月初めのフランクフルトのブックフェアで、米グーグルは本の全文横断検索「グーグル・プリント」を紹介し、検索対象の本を送ってくれるように出版社に呼びかけた。グーグルはいまのところ正式なプレスリリースは出さず、表向きはあくまでも出版社への呼びかけの段階ということのようだが、以前とは見違えるような検索結果画面になっている。

続きを読む "グーグルの本の全文検索"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|