一部有料化のお知らせ
今月からブログを一部有料化しました(月額課金で税別280円。しょっちゅう行っているコーヒーショップのコーヒー一杯の値段にしました)。
「有料化した」とあるもの以外は、ふつうに読めます。
なぜ有料化するのかについては、このところのエントリ、とくに「ブログを有料化するその理由」で書いた。このブログはこれまで雑誌原稿のアーカイヴとして使ってきた。いろいろな直接的反応があり、ただ雑誌に載せているより、よくも悪くも緊張感があった。その点はよかったのだが、雑誌に載せた原稿をふつうのブログとして公開するのは具合が悪いところもあった。
「ブログを有料化するその理由」で書いた以外にも、そうしたことは思った。原稿を書き雑誌に載ってそれからしばらく経って公開すると、当然ながらかなりのタイムラグができる。ブログというのはインタラクティヴなものだが、公開したときには、私の関心はたいてい次のテーマに向かっている。その時点で、公開した内容に戻ってまた考えるというのは正直なところかなり苦痛で、インタラクティヴにしにくかった。
もちろん「料金の壁」を作っても、タイムラグがなくなるわけではないが、「ふつうのブログ」とは違ったものであるということは一見してわかるようになる。
5年近く前にこのブログを始めたときには、原稿をブログで公開する人は増えるかと思った。しかし、私のように継続的に公開している人はあまり見かけなかった。むしろブログが普及する以前のほうが、サイトで公開していた人が多かったような気がする。個人サイトとしてブログが主流になって、雑誌原稿などを公開する人はかえって減ってしまったように思う。
それはやっぱり、ブログがそうしたことをするのに向いていなかったからだろう。ブログが普及するようになって、ウェブはリアルタイム重視の傾向が強まり、その結果、アーカイヴは意図して作るものというよりも、リアルタイム情報が蓄積されて結果的にできあがるものに変わっていった、といえるのではないか。
しかし、自分の書いた原稿が誰かの役に立つのならば、それを自分のパソコンの中だけにしまっておいても仕方がない。
というわけで、あれこれ考えたすえに、このブログはここらでいったん普通のブログにして、週刊アスキーの連載「仮想報道」の原稿は、月4回書いているうちの少なくとも3回は有料にしようと思う。
有料化したものについても、タイトルとリードなどは当面このサイトにも載せ、その内容がわかるようにしておく。
また、他のサイトなどに寄稿した原稿についてこれまでこのサイトでアナウンスすることはしてこなかったが、できるだけ忘れずにアナウンスしたい。
有料化を考え始めたのは5月の連休のころだった。それから3か月も経ってしまった。
料金の壁を作れば、いわゆる「ブログスフィア」から消えてしまうことになる。このブログ自体は存続し、「普通のブログ」として継続するとしても、有料化したコンテンツはブログスフィアから消える。一種の社会的自殺のようなもので、かなりためらわれた。
ブログを有料化している人はまだ少ないが、有料メルマガなどでコンテンツを有料化するときにかなり迷っている人が多い。はたで見ているときにはどうしてそんなに迷うのかと思ったりもしたが、自分でやろうとしてみてその気持ちがわかった。
そうこう思い迷って時間が過ぎてしまったが、ウェブが発展途上なものである現在、いろいろな実験をしてみるべきなのだろう。
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