2009.06.29

「ネット失望の時代」がやってきた

「ウェブは進化し、社会の発展をうながす」というのは誤りか?
時代の歯車がまたひとつ回った、ということなのか、
楽天的なウェブ観が消えようとしている。

●ウェブは貧乏人とヒマ人の集まり?

 ネットの潮流が変わってきた。
 90年代のネットは、ひと言で言えば「解放区」だった。会社などでは上司がネットのことをよくわからず、若い社員が好き勝手にやれる解放区だった。
 ネット・ベンチャーの隆盛もこうした流れの延長にあった。ネット・ベンチャーたちは、長髪や金髪で背広やネクタイもつけず、どこでも遠慮会釈なく入っていった。これからの時代はこういったものだと自信満々で、パソコンを駆使してプレゼンし、頭の固い人々を煙に巻き、「時代に遅れてはならない」という「大人たち」の不安感を逆手にとってビジネスを拡大していった。
 こうした流れの象徴がライブドアだった。
 世の中は「失われた時代」が続き景気は悪かったが、硬直した世の中をぶち壊す可能性がネットにはあった。就職に行き詰まった学生なども、現実に可能かどうかはともかく、「ネットで一旗あげる」希望が残されていた。六本木ヒルズは、そうした「夢のお城」でもあった。

 しかし、こうした「ネット・ベンチャーの時代」は、05年暮れのライブドア事件によって粉砕されてしまった。もちろんこれからもネット・ベンチャーは次々と現われはするだろうが、もうかつてのような熱い思いをこめて見られることはないかもしれない。
 かわって訪れたのは、ネットの時代史という側面から見れば、「失望の時代」のようだ。
 過剰なまでの期待を持って見られていたネット・ベンチャーの時代が過ぎ去ったということだけではなくて、「ウェブは貧乏人とヒマ人の集まりだ」という苦い認識を持った失望の時代が始まった。

●「IT小作農」の失望

『ウェブはバカと暇人のもの』という本は、思いのほか読まれているようだ。私も、本の広告を見て一応買ったものの、まったく期待していなかった。しかし、電車の中で読み始めたら、意外におもしろかった。
 現役のニュースサイトの編集者によるこの本は、ウェブに対する失望に満ち満ちている。
「ニュースサイトの編集者」というと格好よさげだが、「毎日ドロドロとしたネットユーザーの正直なホンネと向かい合ってページビュー稼ぎに奔走せざるをえない『IT小作農』」というのが著者の自己認識だ。「ネットニュースの編集者は正直キツい仕事である。制作費は雑誌より少ないにもかかわらず、リスクは高い」。なぜなら「雑誌は次の号が出れば市場からは消え、その話題はなかったことにされる。関係者から見つかり、クレームを受ける可能性がより高いのはネット」だからだ。
 これは、ネットにかかわる仕事をしている誰しもが実感することだ。ほんとうにアンダーグラウンドな内容はネットではなく、印刷物に書かれるようになるだろう。
 この本の著者によれば、ネットは放課後の教室や居酒屋のような「暇つぶしの場であり、人々が自由に雑談をする場所」で、「日々事件が起こっては、それに対し徹底的に調べる人がいて、次のネタを血眼で探し、それを消費して飽きたら次のネタを探す。そういった意味で、ネット社会はものすごいスピードで動いている。だが、これは何も生み出さない。暇つぶしの材料を与えるだけである」。
 ネットで熱心に書きこんでいるのも次のような人ではないかと推測する。

「揚げ足取りが大好きで、怒りっぽく、自分と関係ないくせに妙に品行方正で、クレーマー気質、思考停止の脊髄反射ばかりで、異論を認めたがらない……と、実にさまざまな特徴があるが、決定的な特徴は『暇人である』ということだ。書き込み内容や時刻から類推するに、無職やニート、フリーター、学生、専業主婦が多いと推測できる」。

「『Web2・0』とやらはあくまでも頭の良い人のための概念であると結論づけ」「もうそろそろ『進化』を煽るのはストップしないか?」と呼びかけるこの本は、「ネット失望の時代」の感情をたくみに突いている。

「みんなの意見は案外正しい」などという発想に象徴されるように、みんながネットで情報発信すればハッピーな世の中が来ると思われた。ウェブがもたらす情報共有によって人間は進化するといった「幻想」が広く浸透したが、そうした気分は、たしかにこのところ急速に失われ出している。

 少し前までは、ネット批判を書くのは、学者などネット外部の人間が中心だった。このところ、ネットに大なり小なり希望を抱きかかわっていたような人たちがネット批判を始めている(下の梅田望夫氏のインタヴューなどもそのひとつだ)。
 みんなが情報発信すれば、いろいろな問題は生じるだろうけれど、基本的にはいいことで、ウェブによって世の中はどんどんよくなっていくと信じられていた。そうした純真無垢な進歩思想の時代はどうやら去り始めた。

●利用し利用されるネット・ユーザー

 誰でも情報発信できることがいいことだとは、いまでも私は思っている。しかし、何かちょっと違うなと思い始めたのは、「ウェブはバカと暇人のもの」と思ったからではなくて、CGMという言葉を見たときだった。
 コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア。
 ウェブには消費者が生んだメディアが次々と現われていると、個人の情報発信を利用するビジネスモデルがもてはやされた。私もとりあえずこの言葉を原稿などでは使ったが、どこか抵抗を感じていた。
 CGMは、「誰もが情報発信者」の新奇さを、マーケティング分野の人がわかりやすく表現するには適当な言葉だっただろう。けれども、商品を買う人々が情報を発信しているという発想は、情報発信者を、消費者、つまり商品やサービスを売りつける対象と見なしている。利用者が消費者でもあることは確かだが、わざわざそう言うことによって、情報発信を市場経済のなかに位置づけ、最終的には情報発信を商業的に利用してやろうという下心が透けて見えるように思われた。
 情報をお金に換えるというのが市場経済的な発想だとすれば、情報共有という無償の行為は、市場経済の発想には馴染まない。しかし、プログラマーたちが築き上げたコンピュータ文化に「普通の人々」が大量に入りこむことによって、ふつうの市場経済の発想が浸透し始めるのは仕方がないことだったのかもしれない。

 こうしてネットの情報発信は、市場経済のなかで利用し利用されるものになっていった。もはや以前のような素朴な情報共有はありえず、多くの人が発信した情報は、まわりまわって「誰か」が労せずして儲ける仕組みになっている。ウェブは、社会全体の知的レベルを向上させる革命的な道具とばかりはいえず、市場経済のなかに位置づけられる娯楽ツールの側面が強くなってきた。
 私にとっての「ネット失望の時代」はこうしてやってきた。前回までに書いてきたように、私が自分のブログを有料化しようと思ったのは、そうしたこともある。

●「ネット失望の時代」を端的に語っているインタヴュー「日本のWebは『残念』 梅田望夫さんに聞く」(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/01/news045.html)。ウェブについてポジディヴな立場をとってきた梅田氏が、日本のウェブに対する失望を語っている。
中川淳一郎『ウェブはバカと暇人のもの』 (光文社新書)

afterword
梅田氏は上のインタヴューで、最先端・最高峰の人々がウェブを使ってさらなる高みに上がっていく英語圏のウェブのようなことが日本のウェブでは起こらなかったと語っている。知的ツールとして不十分なものになっているということなのだろう。そういう意味では、「失望の時代」は来るべくして来たのかもしれない。

(週刊アスキー「仮想報道」Vol.586)

追記
「ネット失望の時代」を語る人や本は多い。
たとえば、私がこれまで取り上げただけでも次のようなものがある。

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2009.06.22

ブログを有料化するその理由

ブログの世界に「料金の壁」を持ちこむのは邪道か。
ニュースメディアの未来を考えているうちに、
こうした選択肢もありなのでは、という気がしてきたのだが‥‥

●ニュースメディアの近未来と有料ブログ

 ニュースメディアの近未来はどうなるのか。あれこれ書いているうちに自分のサイトを有料化してみようかという思ってもみなかった考えになってきた。
 ここ何回かの話をまとめると、次のようなことになる。

 日本の新聞社は、紙媒体の新規の読者を獲得できればとネットに進出したものの、うまくいっていない。ネットを充実させればさせるほど紙媒体の読者を失っていくようだ。
 またオーマイニュースが行き詰まってしまったことに象徴されるように、市民メディアも経済基盤が脆弱だ。むしろ個人やそれに類似した小さな組織が少数の読者からお金をもらい、有料でサイトを運営するというのが、ネットのニュースメディアのビジネスモデルとしては有望なように思われてきた。実際そういう形で成功しているサイトもある。
 有力なブロガーなどが有料メルマガを出す例も出てきたが、ウェブでは方法がないのかと考えてみると、ブログを有料化するということが考えられる。ただ探してみるとそういうブログ・サービスを提供している会社はほとんどない。「レジまぐ」というサイトのサービスがひとつだけ見つかった、というのが前回までの経緯だった。

 今回は、自分のブログをなぜ有料課金しようと思ったかについて書くつもりなので、このブログのこれまでの有為転変を少しふり返ってみることにしたい。

 私のブログは、週刊アスキーの原稿の保存庫だ。編集部の許可を得て刊行から少し遅れて載せている。
 こうした寛大な対応をしてくれた編集部には感謝しているが、「仮想報道」という週刊アスキー誌面でのタイトルどおり、おもにネットの情報をもとに書いている。少しでもネットに還元したいということを編集部が理解してくれたからでもあった。
 当初は、「週刊アスキーのサイトがあるのでそこに載せましょう」ということで、掲載した原稿を担当の編集者に毎号アップしてもらっていた。原稿を公開するだけではなくて、取り上げた事件を年表化していくなどの工夫もあって、続いていればおもしろいものになっていたはずだ。
 10年以上前にこの連載を始めたころは、日本語のウェブの情報は充実しているとは言いがたかった。そのため海外のサイトを取り上げることが多かったが、かなり苦労して見つけてきた情報源も多く、それを保存してアクセスできるようにすれば役に立つ人もいるだろうと思った。実際、大学の授業などでも使われたりしたようだった。
 しかし、あるとき事件が起こった。編集部のサーバーが壊れてしまいデータが消えてしまったのだ。私も担当編集者も呆然とし、再度立ち上げる元気が起きず、そのままになってしまった。

●ブログをオープンしてみたけれど‥‥

 けれども、そうこうしているうちに、ブログという簡単に更新できるサイトが出てきた。時間を追って公開できるので、週刊誌の原稿を公開するのにも都合がいい。
 ただ、ブログのこうした使い方は「邪道」だったかもしれない。
 公開し始めると違和感もあった。

 言うまでもないことだけど、この原稿は誌面で読むためのものだ。それにあった原稿を書いている。誌面では違和感がなくても、原稿用紙にして8枚は、ネットではかなり長い。おそらくネットでも毎回読んでくれている人はそのつもりで読んでいるのではないかと思うが、リンクや検索経由で初めて来た人のなかには「長すぎる!」と文句を言っていた人もいた。
 さらに雑誌の誌面では、前置きも何もなくいきなり本論を書くと、潤いのない原稿になってしまうことが多い。ところが、ネットでは誰しも先を急いでいる(つまりぱっと読んで、また他のサイトなどに飛んで次を読もうとしている)ので、まだるっこしく感じられる。
 一応プロの物書きの端くれなので、自分の原稿がよく見えない形でわざわざ公開するのはどんなものだろうという気がした。
 少し前に、ウェブというのはデータベースにほかならず、そこで公開するのはデータベースのデータを公開していることになると書いた。こうしたありようを意識し始めたことも、ネットで無料公開することへの違和感が募った。
 また、ポータルサイトなどから「ブログを紹介します」と言ってくれるのも、正直なところ「何だかなあ」という気がした。悪気があるわけではないどころか、紹介してくれる人にはもちろん感謝しなければならないことはわかっている。しかし、この原稿をお金を払って書かせてくれているのは週刊アスキーで、それらのポータルサイトは、金銭的な負担なしに、コンテンツを増やしている。
「ネットというのはそういうもの」と言ってしまえばそれまでなのだけど、そうやってタダで利用されるのが当たり前になっていけばもはや仕事は続けられない。それもまた確かで、「うーん」という気がしたわけだ。

●有料ブログが適している書き手もいるのでは?

 リンクによって相互に強く結ばれているウェブで情報を発信すれば、利用されながら利用し、相互に価値を高めていくということしかできないことはわかっている。ただ有料化してしまえば、問題のかなりの部分が消えてなくなるように思われた。
「料金の壁」を作ってしまえば、アクセスが減り、アクセス集めのためのコンテンツとしてほかの商用サイトが利用する役には立たなくなる。また、やってくる人は、料金を払うというそれなりに大きな決心をしてくることになるので、「ウェブというデータベースのデータ」といった感じではなくなるはずだ。できるだけ早くほかのページに行きたいといった感じでもなくなるだろう。
 週刊アスキーのための原稿なのでできるだけ誌面で読んでもらいたいけれど、ただそうやって使った原稿を自分のコンピューターのなかだけに入れておいても仕方がないので、あとになって読みたい人は「料金の壁」を超えて来てください、というほうが自然な気がする。
 もちろんこうした理屈は私の場合に言えることで、できるだけ多くの人に出会いたいと思ってブログを書いていれば話は違うだろう。また、「データベースのたんなるデータ」はイヤだ、といったことを思ったこともなければ「何のことやら」という気がするはずだ。しかし、数は少ないかもしれないけれど、有料ブログのほうが都合がいい人はやはりいるのではないか。
 たとえば、あちこちのメディアで原稿を書いている人が、こういう形なら書きためた原稿をネットで公開しようとするかもしれない。ネットで公開されなければアクセスしようがないが、料金の壁があっても、ネット上にあれば読むことができる。また、有料ブログのような形で原稿を書きためていって本にするプロの作家も出てくるだろう。
 いろいろな可能性が開けるのだとしたら、実験してみる価値があるのではないかと思うのだが、どうだろう。

afterword
 原稿の内容が挑発的だったりネット世論に反するときもあり、そのままネットで公開するとヤバイかなと思ったことも何度かある。それでも公開したので炎上まがいのことも起きたが、ネットがどういうメディアであるかを理解させくれたという意味では興味深かった。そういうことが起こりにくくなるというのは少し淋しい気もする。

(週刊アスキー「仮想報道」Vol.585)


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2009.06.14

有料ブログはウェブにとって善か悪か?

リンクをクリックしてアクセスしたら有料のブログだった。
そんなことになったらイヤだなと思うだろうが、
そうしたブログの誕生にも、少しばかりの理はあるように思う。

●ブログのレベルは上がっているのか下がっているのか

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2009.06.08

ウェブで成り立つ課金メディア

「ウェブの情報はタダ」とみんなが思うようになり、
ネットでは課金サービスが成り立たないと信じられている。
しかし、かならずしもそうではないのかもしれない。

●いかがわしいネット・ビジネスが秘めている可能性

  

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2009.06.01

近未来のニュースメディア

近未来のニュースメディアの雛型を見せてくれるのは、どういうサイトなのか。
新聞社には期待できず、むしろ意外な小サイトが可能性を示しているように思われる。

●新聞社に過大な期待はできない

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2009.05.25

「新聞崩壊」後のニュースメディア

アメリカでは、日本以上に「新聞崩壊」が進んでいるが、
ネットのニュースメディアはどのようなものになるのか。
一足早く予測してみよう。

●「すべてはいったん灰に帰する」

 

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2009.05.12

リンク機能が生んだニュースメディアの危機

ウェブのリンクは、この時代の最大の発明のひとつだが、
この機能がそもそもニュースメディアの生き残りをむずかしくしているのかもしれない。

●ネットへの移行準備が進む新聞

 

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2009.04.27

「新聞の終焉」が見えてきた

印刷版の新聞がなくなり、ネット版だけになるのは時代の必然とも言えるが、
実際にそれはどう進むのか。
アメリカで、そうした移行のプロセスが見えてきた。

●新聞と週刊誌の最終戦争? 

 

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2009.04.20

ニュース記事を有料に戻す方法

「新聞の危機」を超えてもはや「ニュースの危機」だとまで言われ始めたアメリカの大新聞で、有料化実現のために「談合を認めろ」という声まで上がっている‥‥

●未来の喪失
 

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2009.04.13

「ネットは無料」の潮目が変わろうとしている?

ネットのニュース記事を有料化しようという動きがアメリカで出始めた。
新聞をめぐる状況がここまで危機的になれば、
そうした動きが出てくるのも当然か。

●ウェブだけでほんとうにやっていける? 
 

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2009.04.06

「何でも無料」時代のネットのビジネスモデル

「95パーセント無料、5パーセント有料で黒字転換する」というのが、
ウェブ2・0時代のネットでは望ましいと
「ロングテール」の著者がブログで書いている。

●オープンソース・プロジェクトがときに独裁的な理由
 
 

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2009.03.29

無料経済はバラ色か?

「ロングテール」を流行らせた米誌編集長が、「無料経済」の本を書こうとしている。
しかし、何でも無料というのは無理だという声も上がり始めた。

●「ロングテール」の次は「フリー」

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2009.03.23

日本語本は売れるけど、日本語が亡ぶ危機感はない日本人

ネット発で注目度が高まった『日本語が亡びるとき』は、
英語の覇権が進み日本語が亡ぶと「日本語の危機」を訴えている。
しかし、その提言は受け入れられるのか。
 
●日本語の本が亡びるとき

 

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2009.03.16

グーグルの黒船がやってきて、日本語の壁が壊れ始めた

日本語の本が言葉の壁に守られ、グローバリズムの嵐とは無縁だった時代は過ぎ去ろうとしている。
グーグルという黒船がやってきて大砲をぶっ放した‥‥

●突然出されたグーグルの「公告」

  

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2009.03.14

セミナーのご案内

 3月19日(木)、下記のリンク先の「テレビの未来」というセミナーに出ます。
 ご関心のおありの方は、ご参加ください。

http://wiredvision.jp/info/200809/200809011028.html

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2009.03.09

グーグル・マイマップの謎が解けた

グーグルのマイマップは、個人情報をなぜ公開してしまうことになったのか。
サービスを発展させていくうえで、
「いかにもありそうなこと」が起きていたのではないか。

●「マイマップ」でありながら共有が目的という不思議

 

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2009.03.02

オバマの参加型インターネット政治

オバマの経済政策第一弾は、かろうじて議会を通過したが、
法案が通るだけでは十分ではない。
有効性を国民に納得してもらうことが必要と、斬新な手法をとっている。

●ネット普及15年後に実現した直接民主主義は?
 
 

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2009.02.23

ブッシュに裁きのときがやってきた?

ブッシュ政権下では、裁判所の許可のない盗聴や、
拷問などの脱法行為が行なわれた。
政権が替わり、追及の声も上がり始めたが、
オバマはどうするつもりか?

●「ウェブ2・0」の落とし穴

 

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2009.02.16

オバマの迷い――政権発足後の草の根ネットワーク

オバマは、草の根組織を使って大統領の座を勝ちとったが、
政権発足後、何百人もの専従活動家を選挙区に張りつけ、
ネットを駆使して、政策実現に役立てると見られているが‥‥

●「オバマ2・0」の実態は圧力団体?

  

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2009.02.10

姿を現わし始めた「バラク・オバマ2・0」

草の根ネットワークによって政権を勝ちとったオバマが、
巨大ネットワークをどう活かすか悩んだ末に、
「バラク・オバマ 2.0」と呼ばれる新たな展開を開始した。

●「ユーチューブ政権」の幕開け
 

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2009.02.02

グーグルの新たなビジネス――グーグルは「広告会社」を脱皮する?

グーグルは、本の電子データ閲覧ビジネスに乗り出そうとしている。
こうした分野は、現在は注目度が低いが、
いずれかなりの規模の市場になるかもしれない。

●グーグルによって生まれる新たな電子データ市場
 

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2009.01.26

グーグルと米出版社協会、結局勝ったのはどちら?

ブック検索をめぐるグーグルと米出版社協会などとの裁判の和解案がまとまった。
裁判所に認められれば、アメリカで膨大な絶版本の電子データ市場が立ち上がる。

●今年のグーグルは何をやる?

 

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2009.01.19

グーグルの傲慢

利用者の立場に立ったサービスを提供していたグーグルは、
どこへ行ってしまったのだろう。
いまや、神経を逆なでし、不安を感じさせる変わり果てた会社になってしまったのか。

●情報が公開されてしまうグーグルのマイマップ

  

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2009.01.09

ウェブが街なかに出て行くとき

ネット端末を置けばそこにウェブ情報を表示できるし、
顔認識技術を使えば、どんな人が通ったかもわかる。
こうした技術が組み合わさって、近未来に何が起こるのか?

●普及し始めたデジタル・サイネージ 

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2008.12.26

日本人は、なぜことのほか自分たちを貧しいと思うのか?

なぜ貧しいと思うのかって? 
実際、お金がないからに決まっているじゃないか、と思うかもしれないが、
そうとは限らないという調査がアメリカで出ている。

●日本人は悲観しすぎ?

 

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2008.12.22

オバマの当選で、アメリカは変わったか?

オバマ陣営は、かつてないネット選挙を繰り広げたが、
その中心になったのは若者たちだった。
彼らの思想傾向はどのようなもので、
アメリカをどう変えるのか

●アメリカの若者の変化 

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2008.12.15

オバマ新大統領の誕生に期待は高まるが‥‥

オバマへの期待は日本でも高い。
日本経済が回復するのにもオバマの手腕に期待するしかないのかもしれない。
しかし、オバマは救世主ではない‥‥

●オバマに期待する一方で、アメリカの影響を問題視 
 

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2008.12.08

記事を無料で見せると、やっぱり損をする?

ウォールストリートジャーナルを手に入れたマードックは、
サイトの無料化を主張したが、説得され、課金に同意した。
言いだしたら聞かなさそうなボスが納得したのはなぜか。

●記事アーカイヴ公開で利用者増をはかる米メディア 

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2008.12.01

記事を無料公開するのは損か得か?

アメリカの新聞サイトへのアクセスは、05年夏頃から急成長を始めた。
こうした変化は、アメリカの新聞社にどのような変化をもたらしたのだろうか。

●新聞サイトを見ている人の利用パターン 
 

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2008.11.27

ニューヨークタイムズは生き延びられるのか

ジャーナリズムの最高峰と多くの人が賞賛してきたニューヨークタイムズは、
急速な収入減に見舞われ、いずれ資金がショートしかねない情勢になってきた。

●ニューヨークタイムズが「投機的」の格付けに 

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2008.11.17

新聞が毎日発行されなくなるのはもはや時間の問題?

アメリカで始まった紙の新聞の「死」はゆっくりと、
しかし確実に日本の新聞にもやってくるにちがいない。
アメリカでの変化は大方の予想を超えた速度で進んでいる。

●波紋を呼んだ5万部の全国紙のウェブへの移行 
 

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「拷問が普通」になったアメリカ

米人気ドラマ「24」は2話に1回行なわれる拷問に
軍やFBIの取り調べ官からも批判が寄せられた。
このドラマの第2の主人公は「拷問」かもしれない。

●オバマと混同された「24」の黒人大統領 

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2008.10.31

「オバマ大統領」を準備したもの――米人気ドラマ「24」

11月4日に迫ったアメリカ大統領選挙の勝敗を分けるものは何なのか。
7年にわたって放映されてきた人気テレビドラマも大きな影響をあたえたにちがいない。

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2008.10.27

新聞収入はネット版に完全移行すると現状では1/10以下

  ネット利用者は、メディアがネットに移行するのは当然すぎる話と思うが、
メディアは、みずからの「死」を受け入れながらでしか進行しないのかもしれない。

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2008.10.20

検索データベースに組みこまれた我々の個人情報のゆくえ

ウェブでなぜプライバシーが脅かされやすいかといえば、
それはウェブがデータベースであるからだ。
ウェブは、生活の場にもなってきたが、
その本質は変わりようがない。
 

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2008.10.14

そうしてすべてはデータベースの項目(データ)になった

検索エンジンは、われわれが作成したコンテンツに
誘導してくれる装置だと思ってきたが、
実態はむしろ逆で、われわれは検索エンジンのために働いているのではないか。
 

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2008.10.06

答えそのものを表示してくれる次世代検索

これまでの検索は、
検索語を含んだウェブページのリストを表示するだけだったが、
セマンティック検索は、ズバリ答えを表示する
 

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2008.09.29

グーグルはなぜブラウザを開発したのか

グーグルがまたまた驚くことをやってのけた。
ウワサはあったものの、
いかにもグーグルらしいブラウザの配布を突然始めた。
その理由は何なのか。
 

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2008.09.22

国をあげてグーグルに対抗しようとしているヨーロッパ

グーグルは、知識や文化にとって福音なのか。
災いなのではないかと感じた人もいる。
そうして国家プロジェクトが立ち上がった‥‥
   

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2008.09.18

講演のお知らせ

 このブログでも前にお知らせしたように、Wired Visionのサイトで「ネットと広告経済の行方」というタイトルで半年ほど連載をしています。その内容にからめて「ネット広告がもたらす新経済圏と次の未来」と題して講演をすることになったのでお知らせしておきます。高額なので、お金と時間がある方は上のリンクから申しこんでください。(追記・主催者の好意で、私のブログの読者には特別価格で参加していただけることになった。リンク先の申込フォームの意見・要望欄に「歌田氏のブログを見た」と記入すれば半額で参加可能とのことだ。)

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2008.09.16

グーグルが興味を示さないセマンティック検索

グーグルを超えようと思ったら、
グーグルがやらないことをするという手がある。
マイクロソフトやドイツなどが
そのような次世代検索に乗りだしている。
 

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2008.09.08

グーグルのすごさとその限界が見えてきた

グーグルが始めた「ストリートビュー」は、
グーグルのすごさをまたまた感じさせる。
しかし、グーグルに対する批判も高まっている。
 

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2008.09.04

あらたにす「新聞案内人」

 そういえば、先月から、朝日・日経・読売連合サイト『あらたにす』の「新聞案内人」に任命されました。

 2回目の今回は、福田首相辞任に関連して書きました。

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2008.08.29

悪循環に陥っている日本を救う北欧モデル

経済財政白書は、企業も個人もリスクをとらないことが
問題というが、そのほんとうの理由に目をつぶっている。
リスクをとるようになる解決策はあるのだけれど‥‥
 

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2008.08.22

高福祉こそが経済競争力を生む――北欧社会の「逆転の発想」

北欧社会は、高福祉・高負担で生活を楽しんでいて、
どうして経済競争力があるんだ? 
そうした謎を解くレポートが昨年末に公開されている。
  

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2008.08.08

秋葉原殺傷事件の問題の根っこは残っている

「希望がない。人間として認めてほしい」という叫びが、「蟹工船」人気を呼んでいる。
そして、非正規雇用者と正社員のあいだには深淵が横たわっているようだ。
 

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2008.08.01

ゼロサム・ゲーム時代の「革命」

めざましい経済成長が望めないとなれば、
「持てる者」からお金を取るしかないのかもしれない。
そうした声が上がるのは時間の問題か?
 

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2008.07.25

おじさんたちには秋葉原の事件は理解できない?

秋葉原の無差別殺傷事件の犯人を神とあがめる声が上がる一方で、
まったく理解できないという人もいる。
両者を隔てているものは何なのか?

●無差別殺人犯が「神」である理由

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2008.07.18

不謹慎なネットでの情報発信か、それとも一歩前進か?

事件現場で厚かましいふるまいをしているという非難は、
マスメディアだけに向けられるものではなくなってきた。
秋葉原の殺傷事件ではまさにそうしたことが起こった。

●「誰もがジャーナリスト」の時代はほんとうに来た?

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2008.07.11

秋葉原殺傷事件についての意外な反応

みんなが情報発信者になるのは、きわめて望ましいことのはずだった。
しかし、秋葉原の無差別殺傷事件では、非難を招く事態が起きている‥‥

●事件の野次馬がことのほか不謹慎に見える理由
 

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